音楽という表現方法
私たちの発達理論を音楽として表現する活動を始めました。ポリマスリサーチで扱っている話はどれも物理法則レベルのシンプルなものが多いですが、世の中で培われた常識に反しているためか、なかなか真意が伝わりづらいと感じています。そこで、より多 くの人たちに「耳を傾けてもらう」方法として「音楽」を使ってみる実験を始めてみました。
三百年後の世界から玉手箱のような音楽をお届け
「URASHIMA TURTLE」という名前で音楽活動を始めました。私たちと私たちの娘たち(現在6歳&2歳)がすべて作詞作曲していて、作曲は現在最先端の技術1を駆使しています。
第一作目のアルバム『SHYとY』はApple MusicやSpotify、YouTube Musicなどで配信中ですので、ご興味があれば、一度聴いてみてください。
日常の生活感やオルタナティヴな考え方をファミリーモブ的に表現する
解釈したいように解釈されてしまったり、つまみ食い的に部分解釈されてしまったり。私たちの考えを一物全体として捉えてそのまま染み込んでいくように吸収してもらうにはどうすればよいものか、日々思案していました。
いつものように、こどもたちと新しい技術で遊んでいるうちに、表現媒体としての音楽の可能性を発見しました。あくまでも素人である私たちにとっては、この音楽活動は「遊び」や「自由研究」の一環としての実験的アウトプットに過ぎないですが、音楽の浸透力を鑑みれば、誰かの心に訴えかけ行動を変容させるポテンシャルを秘めているポリマシックな芸術活動と捉えることもできるのではないかと密かに思っています。
日常で感じる喜びや違和感、既存の流通している考え方とは異なる考え方など、表現の素になることは意外と多くあります。それは明らかに、子育てから得られる感情がベースになっていますし、こどもたちと何かを一緒にすることで得られる発見や洞察の数々は大人にとっては染み付いた先入観を洗い流す良い機会になっています。
キャンプやショッピングに行くように、家族単位で「ファミリーモブ的」に何かを作ることが当たり前になれば、本当の意味で「楽しい日本」になるかもしれません。そしてその先には、こどもをどこかに預けて大人はただ色のない働き方に邁進するという「当たり前」を超越する生育システムの進化の道筋が見えてくるのではないかと、これまた密かに思っています。